絵にしろ、写真にしろ、小説でも人間のある理屈を語ろうとするものであります。
あの理屈は真理であろうか、屁理屈であろうか、共鳴さえできば成功するものと見なされます。
実はそんなものはいくともまぼろしなもので、人間の癒しを求める心理にちょっとした満足をもたらしていることに過ぎません。
人間は主観的であり、見たいものをみ、思いたいものを思う愚かな生き物であります。
We see what we want to see, we think what we want to think, but things do not go what we want.
残念ながらも、私たちは信じたいことを信じます。一所懸命信じているものの証拠を探そうとします。
それを満足させるのは、芸術という名のトリックであります。芸術は人に誤解を誘導するテクニックであります。